私が実際に警察学校を過ごして感じた楽しかったことや辛いことなど、私的感想を紹介します。
警察学校は天国なのか地獄なのか
警察学校は「地獄の場所だ」と言われる一方で、警察学校なんて「天国だよ」となんてことも言われています。
真反対の意見があり、どっちが正しいのか経験しないとわからないと思うので、私の経験からお教えします。
答えは”どっちも正しい”です。
一般社会と比べれば地獄です。しかし、警察官の現場を経験した人からすれば天国です。
つまり「警察学校は天国」というのは、警察学校は地獄だが、現場の警察官は比較できないほど大変なんだぜという警察官の主張からきたものです。
そのため、警察学校は一般の人からすればきつい環境といえます。
警察学校での生活
個人的に警察学校生活で感じた楽しいことや辛いことなどを紹介していきます。
警察学校については下記の記事をご参照ください。
実際の経験をもとに記載してありますので、これから警察官を目指す方にはおすすめです。
学校生活で楽しかったこと
①体育大会等の行事
警察学校では、リレー等がある体育大会や球技大会などの行事があります。
窮屈な生活のリフレッシュにもなり、運動が好きな私にはとても楽しい行事でした。
また、同期との絆も深まる機会でもあります。
②柔道のトレーニング
警察学校に入校すると、全ての入校生は柔道か剣道を専攻することになります。
私は柔道を専攻していましたが、警察官になってから一番真剣になったのはこの柔道でした。
自由時間にも、柔道経験者に教えてもらい、どんどんと自分の力を上げることができました。
③教官や仲間との生活
学校生活は、まるで中学高や高校生活のような感覚であり、意外と楽しい生活をすることができます。
もちろん訓練や勉強が忙しかったりもするし、集団生活の煩わしさ等もありますが、なんだかんだ楽しかった生活でもありました。
教官も後半になるにつれて優しくなり、最後は感動の卒業という流れです。
④けん銃などの特殊な訓練
警察官は特殊な職業であり、訓練では射撃等も行います。
けん銃の扱いや管理はかなり厳重で、緊張感をもって訓練に臨みます。
しかし、最初は感動と楽しさがありましたが、後半は疲れた状態でけん銃訓練に臨む機会が増えてしんどくなりました。
⑤日々成長する自分
私は少しでも人間としての力を上げたいという思いがあったので、法律の知識や特殊な経験、身体能力の向上などを感じることができ、充実感もありました。
そのため、ストイックな精神の人にはおすすめの環境かもしれません。
学校生活で辛かったこと
①スマートフォンの制限
警察学校でのストレスの1つとして、スマートフォンの使用に制限があることでした。
どの警察学校でも最初の数ヶ月は使用ができなく、以降は一定の制限のもと使用可能という規則が多いようです。
現代においてのスマートフォンの使用制限は、外部の情報が絶たれ、とても不便に思いました。
テレビなども見れないため、完全に別世界という感覚です。
②自分の時間がない
私は元々集団生活には慣れていましたが、やはり1人に時間というものは欲しくなりました。
入校中は、寝るときとトイレ以外は、ずっと誰かといるため、自分の時間は全くありません。
③外泊から戻ってくるとき
入校してある程度経過すると、外泊許可が出ますが、学校に戻ってくるのが憂鬱でした。
週末になって、実家に帰る頃は解放感に溢れた天国です。外の世界の日常全てが幸せに感じる瞬間です。
しかし、そんなひと時もあっという間に終わり、日曜日にはまた学校へ戻ってきます。そのときの湯鬱さは本当にしんどいです。
行きは天国、帰りは地獄というやつです。
今までの人生で、この外泊と警察を辞めたときが最も解放感と幸福感に包まれた瞬間でした。
④毎日ひたすら勉強
学校では毎日自由時間が設けられていますが、実際は、半強制的な自主練と勉強時間に使われます。
小テストなども多く、講義以外でも毎日勉強になるため、結構しんどかったです。
しかも、成績が悪いと連帯責任等を課せられるもあるため、やらないわけにはいかない状況でした。
⑤長時間の静止
個人的にかなり嫌いだったのが、長時間の静止です。
直立不動や、立ったままの訓練など、肉体的にはもちろん精神的にも負担が大きかったです。
⑤疲労の蓄積
入校中は、就寝時間と起床時間が決めらていますが、疲労回復には足りない睡眠時間でした。
私は、周囲の人よりも圧倒的に追い込んで身体トレーニングを行っていたので、毎日のように筋肉痛や疲労と戦いながら行っていました。
そのため、いつも寝不足のような状態が続いていてしんどい日々でした。
⑥団体生活の煩わしさ
集団行動や訓練では、出来ない人がいるといつまでも終わらないし、自習練を行うはめになってしまうため、器用だったり要領が良い人にとってはかなりストレスを感じると思います。
そのため、時間の無駄だと思うことはかなり多いでしょう。
警察学校では、やっていることに無駄は全然ないですが、全員のレベルを合わせると個人に無駄な時間ができてしまいます。
たしかに現場は地獄だった
卒業後は警察署に配属され、すぐに現場で活動することになりますが、たしかに現場は地獄でした。
しかし、それは配属された場所により、大きな差があります。
そのため、毎日楽しいという人からうすぐに辞める人までいろんな人がいます。
私が初めて配属された場所は、忙しい地域のうえ、細かい上司だったため「地獄」の部類のほうでした。
同じ署の同期でも帰る時間や忙しさが全く違うため、「外れだ!」という思いだったのを覚えています。
そんな私からみた警察学校は「天国」です…。
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