憧れの職業でもある反面、離職率も高い警察官。実際の警察官のメリット・デメリットを紹介していきます。
6つのメリット
①公務員のため安定している
警察官は、公務員であり安定しているため、一般企業のように景気に左右されて潰れたりすることはありません。
そのため、警察官になれば、将来安定することは間違いないでしょう。
ちなみに警察官は国家公務員だと思われている方もいるかもしれませんが、それはキャリア組の人たちであり、一般的的な警察官は地方公務員になります。
※キャリア組についてはこちらをご参照ください。
②一般企業より給料が良い
初年度の給料では300万円程ですが、平均年収は700万円程となっています。
また、公務員のため、ローンを組みやすいというメリットもあります。
激しい消費癖がなければ、お金に困ることはないでしょう。
③法律の知識・対応力がつく
警察官の職務は法律に乗っ取って執行するため、当然一般人より勉強することになります。
また、実践を通しても多くのことを学んでいくため、かなりの知識が身に付きます。
日常生活で、犯罪に巻き込まれても適正な対処ができるため、非常に頼れる存在になります。
④自信がつく
職務上、精神的に不安定な人や不良系の人などとも多く関わるため、その経験が自身をつけてくれます。
そのため、ちょっとの事ではひるまない人間になります。
⑤退職金が多い
公務員の退職金は2000万円ほど出るため、定年退職した後も安定した生活が送れるでしょう。
⑥やりがいがある
警察官は、普通の人では体験できないような事案がたくさんあり、やりがいを持って取り組むことができます。
事故処理や犯罪の捜査など、全てが特殊な仕事内容となっています。
6つのデメリット
警察官は上記にあるメリットの反面、様々なデメリットがあります。
警察官を辞める8つの理由と併せて確認してみてください。
①不規則な生活
交番に勤務する警察官は、三交代制の当直勤務であり、刑事なども日勤+当直勤務があります。
当直勤務は実質30時間以上の勤務となることもよくあり、警察官になった当初は慣れるまで心身共に辛いと思います。
また、有事の際には、当直が終わってからも招集されるため不眠不休で働くこともあります。
②勤務時間が長い
警察官の勤務は、地域や職種によって差がありますが、基本的に拘束時間が長いです。新人巡査では、1回の勤務で34時間以上働くこともよくあります。
また、刑事などは、毎日夜中まで残業して、休みの日も出勤するということもあります。
事件がある以上、休むことができない仕事のため、激務となっています。
③災害時は自主参集
災害時等には、自主参集というものがあり、例え休みであっても出勤しなければいけません。
頻繁にあるわけではないですが、いつ起こるかもわからないため、完全に気を抜くことはできないでしょう。
ただ、慣れればそこまで気にならずには過ごせます。
④自由がない
警察官は、休みの日であっても、許可なく方面を出て旅行・ドライブに行くことはできません。
また、新人巡査は警察学校を卒業しても寮に入れられることが多く、門限等、管理された状態の生活がしばらく続きます。
ある年数が経ったり、結婚等の理由があれば寮を出ることもできます。ただ、寮は生活費が節約できるなどのメリットはあります。
⑤家族と過ごす時間が少ない
基本的に勤務時間が長いため、家族と過ごす時間が取れず、家族に愛想つかれるひともいます。家族にも負担をかけるし、プライベートを充実させたい人には、かなりのストレスとなります。
⑥命の危険がある
警察官は、職務上危険な現場へ向かうことが数多くあります。そのため、殉職してしまう可能性もあり、非常に危険な仕事です。
警察官の殉職者は年間約10人程であり、その他にも、事故や暴行により受傷してしまう警察官もいます。
常に命の危険があることを認識して勤務しなければいけません。
メリット・デメリットを確認して警察官を目指す
警察官は公務員であるため、安定した人生が約束されますが、仕事は激務だというデメリットもあります。実際に警察官になると、想像してた以上に辛いことがたくさんあり、ほとんどの人が上記のデメリットの方が強く感じるでしょう。
しかし、楽しくて充実しているという人もいるので、やりがいは間違いなくあります。
これから警察官を目指している方は、メリット・デメリットをよく理解して臨むことをおすすめします。
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