警察学校では柔道と剣道のどちらかを必ず選択することになりますが、どちらを選ぶべきか、メリット・デメリットを挙げて説明していきます。
警察学校では柔剣道どちらかを選択
警察官採用試験に合格し、警察学校へ入校すると、必ず柔道か剣道を選択して訓練していくことになります。柔道コースと剣道コースそれぞれに試験もあります。
経験者であれば、それぞれ得意な方を選ぶ人が多いと思いますが、どちらも初めての方はとても悩むと思います。
そんな方たちのために、柔剣道のメリット・デメリットを紹介しながら、どちらを選択するべきか解説していきます。
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柔道を選択するべき
警察学校へ入校したら、個人的には将来性を考えると柔道コースを選択することをおすすめします!
私自身も柔道を選択し、初任科のうちに初段をとることができました。
ではなぜ、柔道を選択するべきなのか、その理由を解説していきます。
柔道を選択するべき3つの理由!
①実践で使える
私が柔道を選んだ1番の理由は、実践で使えるからです。
警察官は、凶悪犯と対峙したりなど、危険が伴う職業です。
そのため、まずは自分の身を守る力をつけたいと思いました。
たしかに剣道も戦闘力はつきますが、現場で使えるのはせいぜい警棒であり、しかも突発的な出来事への対応は非常に弱いという面もあります。
犯人を制圧する際も、背負い投げ等で制圧することがあっても、警棒で殴って制圧する場面はあまりありません。
もし事前に警棒を構える余裕があったとしても、本気で打ち込めば大けがさせてしまうため本気で打ち込む人はほとんどいません。加減すれば勝てないし、本気でやれば大けがさせてしまうし、非常に難しいのが剣道です。
それに比べ柔道は、自身の体一つで制圧することができ、 加減しやすいという点もあります。
そのため警察学校での柔道訓練は、かなり実用的な訓練になるといえます。
②体力・筋力・精神力がつく
柔道の訓練は、本気でやれば結構きつい訓練です。
全身の筋肉を使い、体力もつきます。
また、自分よりも体格の良い人たちと訓練したりするなど、精神力も鍛えることができます。
肉体一つで強くなれる柔道に惹かれたことも選択した理由の一つです。
③自信が付く
上記で説明したように、成長した事を感じると自信を持てるようになります。
その結果、現場でも堂々として活動することができ、上司からも評価されたり、次の成長へ繋げたりすることが出来るようになります。
根拠のある自信を持つということは、何をする上でもとても重要な事です。
柔道のメリット・デメリット
メリット
体力・筋力・精神力の向上
柔道は、自身を大きく成長させることができます。
そのため、本気のやる気がある人にはおすすめのコースです。
私も日々、自分のスキルがどんどん上がっていくのを感じながら訓練することができました。
初期費用が安い
具体的な金額は忘れてしまいましたが、柔道着と帯だけの購入のため、剣道(5万円程)に比べてかなり安く済ませることができます。
管理・準備が楽
こちらも剣道と比較してになりますが、柔道は柔道着を着て帯を締めたら終わりです。
終わったあとは、洗濯して乾いたらまた使っての繰り返しだけなので楽に管理することができます。
デメリット
訓練がきつい
全国でのスポーツ経験がある私でも、本気でやった柔道はかなりきつかったです。
ついていけないことはありませんでしたが、他の人たちはダウンするか、手を抜くかという状態です。
それほど、本気でやればきつい訓練です。
怪我が多い
柔道は、怪我が非常に多く、肩や膝の大けがをする人も何人か現れます。
怪我がなくても、顔や体がアザだらけになることは日常茶飯事です。
他の授業の影響が大きい
訓練がきついため、他の授業への影響がかなりでてきます。
私の場合は、自主練でもかなり追い込んでいたので、日々筋肉痛や疲労との戦いでした。
スポーツ経験がある方であればわかるかもしれませんが、まともに歩くことすらできない程の筋肉痛によって、けん銃や逮捕術の試験で失敗してしまった経験もあります。
体格差があると段を取りにくい
柔道の初段を取る試験ですが、無差別級の試合形式のため、小柄な人は非常に不利になります。
剣道のメリット・デメリット
メリット
怪我のリスクが少ない
剣道は柔道に比べて怪我をすることがあまりありません。
私が入校中に剣道で怪我したという人はいませんでした。
それほどきつくない
私が実際に経験したわけではありませんが、柔道に比べて実際の訓練時間が短く、それほど肉体的にきついことは行わなったようです。
防具が暑くて大量汗をかくということはあるようですが…。
竹刀を持てば強い
竹刀や木刀を持った時は無類の強さを発揮できるようになります。
ただ、現場で使うことはまずありませんが…。
デメリット
身体能力が向上しにくい
柔道に比べて、あまり全身の筋肉や体力がつくことがありません。
作法・礼法に厳しい
剣道は非常に作法に厳しく、防具の装着がきちんとできていなかったり、作法が間違っていたりすれば、もの凄く怒鳴られます。
場合によっては、授業が進まず、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
初期費用が高い
受動に比べて初期費用が高くなります。5万以上はかかるため、金額を理由に柔道を選択するひともいます。
自分に合った方を選択しよう!
私の場合は目的があり、体力にも自信があったので柔道を選択し、おすすめもしていますが、もし無難にこなせれば良いという人や体力に自信がないとう人は剣道の方が良いかもしれません。
どちらを選択しても、結局は本人次第なところもあります。
柔道に向いてる人
- 厳しい訓練をしたい人
- 肉体的強さを求める人
- 現場で使える技術を身につけたい人
- 体格が良く、身体能力が高い人
剣道に向いている人
- 無難に警察学校生活をこなしたい人
- 体格・体力に自信がない人
- 剣道がかっこいいと思った人
本気でやらなければ強くなれない
6~10ケ月の訓練で、全員が物凄く強くなれるというわけではありません。
なぜなら、実際の警察学校の訓練では、全員が本気で考えながら訓練するわけではないからです。
多くの人は、ついていくだけで精一杯で、基礎体力がついたくらいのレベルです。
もちろん、本気で努力した人は、犯人を簡単に制圧できるくらいに成長することもできます。
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