警察官昇任試験の内容や難易度、合格・不合格時について説明します。
昇任試験とは
警察官昇任試験とは、簡単に言うと、階級を上げるための試験のことです。警察官の階級についてはこちらをご参照ください。
警察官に任命されてから大学卒業者は2年、高校卒業者4年が経過すると、警察官昇任試験を受けることが出来ます。
この試験に合格すると階級を一つ上げることが出来ます。
試験内容
試験の内容は、憲法・刑法に関する筆記試験と逮捕術や教練を行う術科試験などです。階級ごとに細かい試験の内容は変わっています。ちなみに教練とは、部動の動き方や指揮の取り方のことであり、警察学校でもやります。
警察官昇任試験は、勉強しないで受けて受かる程簡単なものではありません。そのため、初めての試験で受かる人は、かなり少ない割合となっており、2、3回目の試験でようやくちらほら受かる人が出てくるようなイメージです。
一応、知り合いの警察官で1発目で受かって巡査部長になった警察官がいたので、どんな人物でどれくらい勉強したか説明します…
- 警察学校時代にトップ10以内に入る成績の持ち主
- 高校卒業者のため4年目の警察官
- 非常に忙しい地域の刑事として勤務していたが、毎日夜中の2時過ぎまで勉強
- やるなら1発目で受かるつもりで取り組んでいた
といったように、1発目で試験に受かるにはかなり努力が必要になります。
田舎の警察官や機動隊の人は試験に受かりやすい
田舎の警察官や機動隊の人は、他の警察官よりも試験に合格する確率が高いです。なぜかと言うと、単純に試験に向けて勉強等の対策ができるからです。
通常の警察官は、当直や残業などにより、勉強している暇がないことが多いです。しかし、田舎の警察官や機動隊は、他の警察官に比べてかなり時間にゆとりがあります。その結果、勉強に時間を費やせた警察官が試験に合格することができるのです。
しかし、上記のような警察官は課が変わったときに、階級は高いが実務が全然できない警察官になってしまい、苦労している警察官もいます。
合格・不合格後について
警察官昇任試験に合格
試験に合格し、昇任した場合は必ず転勤となります。昇任=転勤と考えていいでしょう。
また、部長や警部補等として警察学校へ再び入校し、短い期間ですが学んでくることになります。
警察官昇任試験に不合格
地域などによるかもしれませんが、特になにもありません。落ちても毎年何度でも受けることができます。むしろ受けなくてはいけないようなものです。そのため、毎年受かる気はなく、勉強をしないで臨む警察官も少なくありません。
部長の階級が1番良いという警察官もいる
これは人によって違う意見ですが、警部補や警部の人たちの中には、昇任すると責任というものが大きくなり、部長が1番ちょうどよかったと言う警察官も何人かいました。しかし、警察官として昇任は一つの目標でもあるので、ぜひ昇任できるように頑張ってほしいです。
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