警察官の階級って意外と多くて、偉い順番とかもわかりにくいですよね。どんな立場なのかを端的に説明しつつ、アニメ「コナン」や「こち亀」のキャラクターを例にあげていきます。
警察官の階級は9階級に区分
上から警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、部長、(巡査長)、巡査の順番で9階級に区分されています。(巡査長除く)階級の見分け方は、左胸に付けられている階級章(貸与品)で判断できます。
また、殉職した場合は「二階級特進」となります。※殉職理由についてはこちら。
警視総監
警察組織のトップであり、東京都を管轄する警視庁に就いています。階級章は金色の背面に金色の縦線が左右に3本ずつ並んでいます。
警視監
警視庁の副総監や都道府県警察本部長として就いています。警視監になれるのはごくわずかな警察官のみであり、約0.3%の人数となっています。
階級章は、警視総監と同じです。
アニメではコナンに出てくる服部平次の父、服部平蔵がこの階級に当たります。
警視長
警視監と同じように都道府県警察本部長などに就いており、警視長になれるのは警察官全体の約0.5%となっています。
階級章は金色の背面に金色の縦線が左右に2本ずつ並んでいます。
コナンでは、和葉の父、遠山銀司郎のポジションが警視長です。
警視正
主に警察署の署長や警察本部長、北海道警察学校長として就いています。警視庁同様に約0.5%の警察官しかなれません。
階級章は、金色の背面に金色の縦線が左右に1本ずつ並んでいます。
コナンでは、目暮警部の上司であり、左目に刀傷がある松本清長が警視正です。
警視
警察署の署長や副署長等の役職に就いていおり、定員は警察官全体の約2.5%です。
階級署は銀色の背面に金色の縦線が左右3本ずつ並んでいます。
コナンでは、顔に火傷の跡と義眼が特徴の黒田兵衛が警視です。
警部
警察署の地域部や刑事部などの責任者として課長の役職に就いています。実際に現場に出ることもありますが、主に部下を指揮しています。
階級署は銀色の背面に金色の縦線が2本並んでいます。
この階級がコナンでもおなじみの刑事、目暮警部の立場です。
警部補
警察署の現場責任者として係長の役職に就いています。部長や巡査と一緒に現場で活躍します。
階級章は銀色の背面に金色の縦線が2本並んでいます。
コナンに出てくる女性の佐藤刑事がこの階級であり、佐藤刑事と同じように実際の警部補も現場でも活動しています。
巡査部長
主任という立場で、巡査の指導や幹部の補佐として活動しています。警察学校を卒業し、警察署に配属された際は、この巡査部長の指導の下、経験を積んでいきます。現場では警部補、巡査とともにバリバリの活動をしています。
階級章は銀色の背面に銀色の縦線が左右に3本ずつ並んでます。
コナンでは目暮警部の部下である高木刑事がこの巡査部長ですが、実際の部長はもっと頼りになる存在です。こち亀に出てくる部長の方がイメージに近いといえるかもしれません。
巡査部長になるための昇任試験は年に1回あり、大学卒業者は採用から2年後、高校卒業者は4年後から試験に受けることができます。しかし、仕事の忙しさから試験対策ができず、一発で昇進していく人はかなり少ないです。昇任試験に合格した後は、再び警察学校へ入校し、巡査部長として学ぶことになります。
巡査長
巡査長は正式な階級ではないため、試験もなく、経験を積んだ巡査が自動的に巡査長となります。
階級章は銀色の背面に銀色の縦線が2本ずつです。そのため、交番にいる警察官の階級章を見たときに、銀色の2本の縦線があれば、経験豊富な巡査であると判断できます。
こち亀の両津勘吉が巡査長です。
巡査
一番下の階級であり、警察官採用試験に合格したあとに任命されるのが巡査です。巡査に任命された後は警察学校に入校し、基本的な知識・技能を学んでから現場へ配属されます。巡査長と合わせて最も人数の多い階級ともいえます。
階級章は銀色の背面に銀色の縦線が左右に1本ずつ並んでいます。
キャリア組とノンキャリア組では出世に大きな差がある
まず、キャリア組とノンキャリア組について説明します。
キャリア組は国家公務員総合試験に合格した国家公務員のことであり、ノンキャリア組は地方公務員試験に合格した地方公務員を指します。
ノンキャリア組は巡査からスタートするのに対し、キャリア組は警部補からです。
キャリア組は、10年ほどで警視正へ昇任し、さらに警視総監までの出世を狙うことができます。
それに対しノンキャリア組は、ほぼ警視正が限度となります。
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